こんにちは。PMを始めて、もうすぐ1年が経ちそうなときりょです。 最近は、優先度を整理して長期目線で施策を打っていくことの難しさを実感しています。
意思決定が怖くて手が止まるときがあります。情報を集めれば集めるほど論点が増えて、何も進んでいないのに日々だけが過ぎていく...というやつです。
しかし、それではいつまで経ってもお客様の元へ価値を届けられません。 「ちゃんと調べてから/ ちゃんと考えてから決める」は理想ですが、PMの現場では“永遠に揃わない”ことも多いです。
迷いを消すのではなく、迷いながら前に進むために、何が必要なのか。 この記事では、私が意思決定の上で効いた4つのアクション(2軸/不確実性の分解/戻せる決定/今期の1文)を残しておきます。
アクション①:2軸で「思考の目的」を整理する
優先度決めは、いつの間にか論点・観点が散らばりがちです。そこで最初に「この軸で整理する」と決めておくことが重要です。
有効な軸として、例えば次の2つです。
- 事業インパクト(大/中/小)
- 不確実性(高/中/低)
この2軸で置くと、判断がシンプルになります。
- インパクト大 × 不確実性低:筆頭の着手候補
- インパクト大 × 不確実性高:まず学ぶ・検証する
- インパクト小 × 不確実性低:PMが検証・調査・検討に集中する期間に着手
- インパクト小 × 不確実性高:当面は保留
特に大事なのは「インパクト大×不確実性高」をどう扱うかです。 ここを雑に作ると外しやすいので、まずは学び・検証に行く姿勢が重要だと思います。
アクション②:「不確実性」を分解する
不確実性が高い、と言っても中身が違います。例えば、このように分けていくことができます。
- 価値の不確実性(ユーザーに刺さるか)
- 実現の不確実性(技術的な地雷があるか)
- 運用の不確実性(出したあと回るか)
分解すると打ち手が選びやすいです。
- 価値が不明:現場に入ってみる、ログを分析、インタビューをする
- 実現が不明:技術調査、プロトタイプ作成
- 運用が不明:運用イメージを書き出して関係者にレビューをもらう、責任範囲の明文化
「決められない」を「何が分からないか」に言い換えるだけで、やることが明確になり、前に進みます。
アクション③:「戻せる決定」に寄せて走り出す
意思決定が重くなる理由の一つに、全部が“取り返しのつかない決定”に見えてしまうことが挙げられます。
ただ実際は、戻せる形に設計し直す余地があったりします。
- 全面展開 → 一部テナント先行
- 一気に作る → 小さく機能を分解してリリース
- 仕様確定 → ログやイベントの仕込みの先行実装
戻せる前提に寄せると、迷いが減って進めやすくなります。
アクション④: 「今期の1文」を先に置く
トップダウンは難しく感じてしまいますが、実現したいことに一直線に進むためには、非常に重要な思考です。 実現したいことを今年や今期などの特定のスコープに落とし込み、1文で表現すると意思決定の大きな助けになります。
- 何を良くしたいかを1文で言う
- 各バックログがその1文に効くかどうかで線を引く
この1文は、プロダクトを事業レベルから捉え直すと、見えてくるものがありました。
- まず「この事業や施策での成功って何だっけ?」をトップに置く。(どのような形での売上を見込んでいるのかなどを改めて整理)
- 次に、その成功に向けて「作り手として実現したいこと(プロダクトができるようになること)」や「それを使うお客様が実現したいこと(現場で楽になること/成果が出ること)」を整理。
これらを並べ、現状を見つめ直すと、「今どこの詰まりを解消しにいくべきか」が見えてきました。作り手側の実現(機能はある)に寄っているのに、お客様側の実現(運用に乗る)が弱い、といったズレが見える感じです。
ズレ(=詰まり)が見えると、「何を増やすか」より先に、「何が詰まっていて成功に届いていないか」が分かるので、優先度の線引きが楽になります。
まとめ:迷ったら「最終決定」ではなく「次の一手」を決める
決定をしようとする時に迷い、止まってしまうのは何かが足りていないからです。 「今日は意思決定をやる/やらない」ではなく、「どの不確実性を下げるか」を考えて一手を決めるようにすると、動き出すことができる気がします。
他の人に今の考えを話してみるだけでも、見えてくるものがあります。閉じこもらずにどんどん動いてアウトプットをしていきたいですね。
意思決定・長期目線の質については繰り返し経験することも重要だと感じる今日この頃。これからも頑張ってまいります❤️🔥