こんにちは @shutooike です!
最近開発部の社内勉強会や、他部署の有志との勉強会でスクラムをざっくり理解してもらう発表を行いました。
その時の内容を整えてブログに残しておきます。
スクラム初心者やビジネス側の人がざっくりスクラムについて理解する助けになれば嬉しいです。
目次
スクラムとは
- 現在アジャイル開発をする上でデファクトスタンダードのフレームワーク
- セールスでいう THE MODEL みたいなもの
- スピードや価値を最大化・安定化するための最小限のルールが定められており、それ以外はチームに委ねられている
スクラムの理論
スクラムは「経験主義」と「リーン思考」に基づいている。
- 経験主義
- 実践と観察に基づいて知識が得られるという考え
- リーン思考
- ムダを排除し、価値を最大化する
スクラムの三本柱
三本柱はめちゃくちゃ大事。スクラムの大前提
- 透明性
- とにかく情報(作成物、進捗、プロセス、作業、問題...)の透明性を保つ
- 透明性によって意思決定や検査が正しく行える
- 検査
- 作成物、ゴールへの進捗、チームの状態を検査し、問題や変化を検知する
- 検査によって適応が可能になる
- 適応のない検査に意味はない
- 適応
- 検査で検知した問題や変化に適応していく
- 適応によって困難な状況を切り抜け、チームとして強くなる
三本柱がないと形だけの無意味なスクラムになってしまう。
スクラムの全体感
スクラムの全体像はざっくりこんな感じ。
- プロダクトゴール
- プロダクトの将来の状態
- スプリント
- スクラムの一番大きいイベントで、他のすべてのイベントの入れ物
- 固定の期間(1週間〜1ヶ月)
- スプリントを繰り返してプロダクトゴールに向かっていく
- スプリントゴール
- スプリント内でスクラムチームが達成したいゴール
- インクリメント
- スプリントで作成した実際に利用可能なプロダクト
5つのイベント
スクラムのイベントは検査と適応を行う公式の機会で、イベント以外の会議を最⼩限に抑えられるよう設計されている。
- スプリント
- スクラムの一番大きいイベントで、他のすべてのイベントの入れ物
- 固定の期間(1週間〜1ヶ月)
- スプリントを繰り返してプロダクトゴールに向かっていく
- スプリントプランニング
- スプリントの計画を立てる
- スプリントゴールを定義し、スプリントバックログを作成する
- デイリースクラム
- スプリントゴールへの進捗を検査する
- 毎日15分で実施する
- スプリントレビュー
- スプリントの成果を検査する
- プロダクトゴールへの進捗について話し合う
- スプリントレトロスペクティブ
- スプリント全体を検査する
- 上手くいったこととその要因、上手くいかなかったこととその原因・解決策について話し合う
複雑さを低減するために、イベントは決まった時間に決まった場所で行う。
3つの作成物
スクラムの作成物は作業や価値を表しており、重要な情報の透明性を最⼤化できるように設計されている。
- プロダクトバックログ
- プロダクトゴールとゴール達成に必要なものの⼀覧
- スプリントバックログ
- スプリントゴールとゴール達成に必要なものの⼀覧
- インクリメント
- スプリントで作成した実際に利用可能なプロダクト
- スプリントごとに積み重なっていく
- 完成の定義を満たしている必要がある
3つのロール
スクラムチームは3つのロールで構成されている。
ロールは役割分担であり階層ではないので、スクラムチームにリーダーはおらず、自己管理ができる専門家集団である。
- プロダクトオーナー(1人)
- プロダクトの価値を最⼤化することに責任を持つ
- 開発者(複数人)
- 各スプリントでインクリメントを作成することに責任を持つ
- スクラムマスター(1人)
- チームや組織にスクラムを確⽴させ、その有効性に責任を持つ
そしてチーム外の人(顧客、経営陣、セールス、サクセス、マーケ、QAなど)はステークホルダーとして扱う。
スクラムの価値基準
スクラムの価値基準はスクラムチームの作業・⾏動・振る舞いの⽅向性を⽰している。
- 確約
- チーム全員でゴールを達成し、互いにサポートすることを確約する
- 集中
- スプリントの作業に集中する
- 公開
- チームやステークホルダーに作業や進捗、問題を公開する
- 尊敬
- 互いを能力のある独立した個人として尊敬する
- 勇気
- 正しいことをする・困難な課題に取り組む勇気を持つ
初めは少しエモく感じるが、実践を通して重要性が身に染みてわかる。
さいごに
ざっくり理解できましたか?
だいぶ削ぎ落として書いてるので、詳しく知りたい場合はおまけに挙げているドキュメントを読んだり、身近にいるスクラムチームに声をかけてみてください。
まあ真に理解するには実践を通して学んでいくしかないですけどね。(経験主義)
おまけ - よく参照するドキュメント
- スクラムガイド 2020
- 公式ドキュメント
- 穴が開くほど読みましょう
- SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】
- スクラムを実践する主人公とストーリー形式で学べる神本
- Ryuzee.com
- スクラム・アジャイル周りの疑問を大体解決してくれる神ブログ
- Agile Studio
- アジャイルプラクティスマップというのがとてもわかりやすい
- Hello Scrum | スクラム開発の知識・ノウハウ習得に役立つ情報を簡単解説
- 初心者向けにわかりやすく解説してくれていて助かる
いつもありがとうございます 🙏